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2015年12月14日 前へ 前へ次へ 次へ

技★術★伝★承 化学企業の挑戦 《1》

▲住友化学における品質管理の研修。


 化学企業による生産現場の人材育成に対する経営資源投入が加速している。団塊世代の引退が最終ステージを迎えるなか、熟練の技を生産現場で引き継ぐことは、各社共通の課題だ。工場に訓練センターを設け、若年オペレーターやエンジニアの育成に力を入れている。全寮制で長期にわたって集中的な教育を施す企業もある。グローバル展開が進むなかで、育成の対象は日本人だけでなく、海外の拠点で働く従業員にも広がっている。

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 生産現場での技術伝承は、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)のなかで先輩から後輩に伝える方法が一般的だったが、現在はOJTに加え、専門知識・スキルを得るための「Off JT」に力を入れる企業が増えている。

*研修施設を設け*

 住友化学では1991年に愛媛工場に研修センターを開設し、技術・技能伝承の核づくりとして全社共通の生産部門の研修コースをスタートさせた。「2000年以降、研修の実施数を増やし、とくに09年以降はプラント操業における安全の体感研修と理論の勉強を軸としたOff JTの取り組み強化のため、受講者数を大幅に拡大している」(小野拓也・生産技術室部長)。

 現在、合計11の研修コースを開設、製造部門の若手(一般オペレーター)を職長クラスへ育成するコースや主任、副課長への育成に照準を当てたコース、工務、研究部門の技術者育成を狙ったコース、さらには化学工学のレベルアップや安全管理のコースなどがある。研修をスタートさせた91年からの研修実施数は延べ314回、受講者総数5000人を超えている。愛媛研修センターに常駐の講師9名に加え、研修内容により社内の工場からもベテラン従業員が講師として参画する。

 日本化学工業協会の松本芳彦常務理事は「第一世代と言われるプラントの建設、立ち上げに携わってきた人々は、職種や立場に関わらず、皮膚感覚で(トラブルの)対処方法を知っているが、80年代以降の安定運転の世代はプラントのトラブル自体が減ってきたことやトラブル防止の制御システム化により、現場・現物と制御システムとのつながりの感性が薄れている」と異常時の対応力の低下を指摘する。

*工程理解度に差*

 DICでは「DCS(分散制御システム)をはじめ、いろいろなコンピューターを入れているが、マニュアルで操作していた世代との最大の差は生産工程の理解度にある。どうすれば合格品質の製品を作ることができるか、また作る途中で不具合があったときの対応など臨機応変さに差が出る」(柴?秀樹・エンジニアリング本部長)としている。

 このため同社では12年度からDCSスクールを開設して、千葉、堺工場でオペレーター養成(基礎)、DCS担当者養成(応用)の2コースで年8回のペースで開催している。ここでDCSの操作を教え、次に各現場で実際のプラントの状況はどうなっているかの訓練に力を入れている。

 「バルブ一つをとっても、DCS上で閉まっていることと、完全に閉まっていることは違う。すべてプログラミングされている機械のなかでの運転では、本質を見抜く能力が劣ってくる。それをカバーするために、DCS上と実際のプラントを照らし合わせた訓練をOJTの一環で行っている」(柴?本部長)。

 またポリマー事業を中心に、堺工場でのセミコマーシャルプラントを使った実験に(ポリマー事業のある)千葉、北陸工場からも訓練生を2年間派遣して、樹脂の製造方法を習得するという人材育成も行っている。コンピューター世代に現場の本質を教えることに重きが置かれている。


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