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電子部材業界に"断トツ技術"を望む
世界に冠たる日本の電子部材大手が危機感を募らせている。デジタル家電の隆盛を背景に急成長を果たしたものの、スマートフォンで海外勢に主導権を奪われて以後、ビジネスモデルの構築が難しくなった。お家芸の実装技術も競争力が弱体化し、優位性を訴求できていない。成長を取り戻すには、他の追随を許さない"断トツ技術"が必要になっている。
アップルのウエアラブル端末を分解した半導体大手の技術者が「勝負あった...」と溜め息を漏らした。デジタル、アナログ、受動部品など、さまざまな電子デバイスを極薄基板に高密度で実装する技術は、かつて日本の技術力の象徴だった。それが、いまや立場が逆転。国内大手の最新ウエアラブル端末と比べても、基板技術は日本が後塵を拝している。
弱体化の原因の一つに製品開発に対するアプローチの硬直さがある。急成長のドローン(無人小型飛行機)の最大手は中国の新興企業。学生だった創業者は、コスト競争力の高さを武器に急成長を果たした。日本なら廃番になっているような旧式部品を使いこなし、電池もスマホ用を束ねたもの。品質に定評のある日本製部品は、ほんのわずかしか使っていない。
日本でドローンのような先進的製品を開発する場合、ベンチャー企業であっても最先端のカスタム部材を多用し、世界最高の性能・品質を追求するのが定石。機能を十分に満たせるならば安価な汎用品を使おうという発想は沸いてこない。
こうしたギャップは、いまも広がる一方にある。掃除機や冷蔵庫、エアコンなども、アジア市場で韓国や中国製品に太刀打ちできない。価格が高いことはもとより、ユーザーが真に求める機能を、メーカーサイドが把握できていないためだ。
日本企業が競争力を失った製品分野では、多くの場合、関連部材やプロセス技術も競争力を維持していくことは難しい。例えばスマホ市場はアップルの独り勝ち。同社が主導するインセル型ディスプレイに強いジャパンディスプレイはV字回復しており、シャープとの差は歴然としている。
国内にヒット製品を生み出せるメーカーが少なくなった今、トレンドを読むのは容易ではない。ドローンもウエアラブル端末も、電子部品や実装材料そのものではなく、薄く・軽く・小さく・安くするための総合的な技術が要となっている。ディスプレイも、これから大きな変化が予想される。過去の栄光に囚われず、謙虚にニーズを捉え直すことができれば断トツ技術の開発にも道が拓けてこよう。