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2015年04月24日 前へ 前へ次へ 次へ

農薬企業は世界を視野に事業拡大を

 世界の農薬市場はブラジルなど新興国が牽引して拡大を続けている。英国の調査会社フィリップス・マクドゥーガルによると、2014年の世界の農薬市場規模は前年比4・5%増の566億5500万ドル、円換算では約6兆8000億円になる。これに非農耕地用農薬も加えれば632億1200万ドル、約7兆6000億円である。10年ほど前は300億ドル台だっただけに、2倍近くに増大したことになる。
 新興国、途上国の経済発展や人口増加によって食料需要は年々増加している。この需要拡大を支えているのは、農業生産技術の向上による灌漑施設の普及、品種改良、さらに農薬や肥料など農業生産資材の貢献も無視できない。世界の食料増産に向けた取り組みはこれからも農業関連市場の需要は成長するだろう。
 これに対し、日本の農薬市場は年間3300億ー3400億円台で推移している。今後も国内に大きな拡大要因は見当たらず、日本の農薬メーカーは世界市場を視野に入れた事業展開がより一層重要となっている。すでに海外に布石を打っている国内メーカーも多い。住友化学はモンサントと農作物保護(雑草防除)分野で長期的な協力関係を強化している。日産化学工業は中国・上海に現地法人を設立、日本農薬もインドの農薬製造販売会社を連結子会社化した。
 農薬事業に限定した売上高ランキングは、シンジェンタ、バイエル、BASF、ダウ、モンサント、デュポン、アダマ、ニューファーム、FMCの順となる。シンジェンタとバイエルの売上高は110億ドルを超えた。一社の売上高だけで日本市場の3倍を超える規模だ。
 農薬の新規有効成分を一剤開発するには10年以上の歳月と100億円以上の研究開発費が必要と言われる。その費用を確保するために、欧米ではM&A(合併・買収)が相次いでいる。シンジェンタはスイス・ノバルティスと英ゼネカが合併して誕生した。BASFはアメリカン・サイアナミッドを、バイエルはアベンティスを、ダウはローム・アンド・ハースの農業関連事業を買収した。M&Aは一巡したように思えたが、昨年、モンサントがシンジェンタの買収を検討していたことが報道された。実現していたら、年商3兆円規模、世界農薬市場の2ー3割近くを占める巨大企業が誕生したことになる。
 日本メーカーも海外展開を強化しているが、こうした海外のメジャー企業と競争するためには、戦略的提携なども含めた業界再編を真剣に考えることが必要な時期を迎えているのかもしれない。


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