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元気をもらったIBM浅川さんのプレゼン
IBM技術者の最高職位であるフェローに任命された日本人は、ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈氏を含め5人。その一人が浅川智恵子氏。小学生時代のプール事故が原因で失明したことを「ディスアドバンテージではなく、アドバンテージ」と考えて視覚障がい者も使えるICT開発に携わってきた▼NHKなどメディアも取り上げ、昨年は紫綬褒章も受賞するなど広く知られている。その浅川さんを含めて、先週開催されたセミコンのオープニングセッションで「女性トップエグゼクティブが語るダイバーシティ戦略」が企画された。インテルの江田麻希子社長、東芝の研究開発出身で、情報通信研究機構の土井美和子監事が登壇した▼女性の活躍の場を広げることは日本の大きな課題。女性視点の技術開発の重要性も高まっている。浅川さんは女性に加え、障がい者のハンディを抱えながら多くの技術成果を生み出しただけに、聴講者の関心を最も引き付けたのは致し方ないだろう▼浅川さんはIBMワトソン研究所に拠点を移し、新たな挑戦を始めた。障がい者が使いやすいICTは、高齢者に応用できることが多いという。30年近い日本IBMにおけるアクセシビリティ研究を、世界の障がい者や高齢者に広げる成果を期待したい。勇気や元気を与える日本人女性をもっと育てたい。