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{アウトルック}アリルアルコール 世界需要中長期で拡大
アリルアルコールの世界需要は中長期的に堅調な拡大が見込まれている。足元はエピクロルヒドリン(ECH)向けなどが弱含んでいるが、中国ではセメント減水剤やメガネレンズ向け需要は高成長している。昭和電工がアリルアルコール製法によるECHについてライセンス契約の交渉を積極化させていることや、1・4ブタンジオール(1・4BD)などその他誘導品における増設案件が多いことも需要の拡大要因となる。アリルアルコールは外販市場が小さく、サプライヤーも限られるため、市況はナフサ価格に連動して底堅く推移しており、今後もかく乱要因が発生する可能性は小さい。
アリルアルコールの世界需要は現在、年間40万トン前後と推測される。ただ、1・4BDメーカーやECHメーカーが自家消費用に製造しているケースも多く、外販メインで事業展開しているのは昭和電工のみ。外販市場の規模も6万トン程度にとどまっている。このため、欧米アジアなど地域にかかわらず、1トン3000ドル程度で安定して取引されている。原料はプロピレンと酢酸であり、昭和電工は四半期ごとにナフサ連動で価格を上下させているが、国内外を問わず、ほぼ要求どおりの値決めができているという。
ECH向けには30%程度水が混ざったタイプが使用される一方、それ以外の用途には蒸留して100%濃度とした高純度品が用いられる。70%品換算で年産10万トンの生産能力をもつ昭和電工は高純度品シフトを打ち出しており、今年に入って高純度品の生産能力を従来比年産4000トン増の2万4000トン体制とした。さらなる高純度品シフトも検討中だ。
この背景にはメガネレンズ向けアリルエステル樹脂(オリゴマー)需要の高成長がある。昭和電工が自社で樹脂にして中屈折向けを供給しているほか、同社の顧客が中国で中・低屈折レンズ向けに展開しており、今年はレンズ向けトータルとして%程度の伸びが見込まれている。また、中国では2008年の四川省大地震の後、コンクリート構造物の強度向上につながるセメント減水剤需要が急増しており、欧州では香料需要も拡大している。
足元はボリュームゾーンであるECHが低調ではあるが、昭和電工の有するアリルアルコールを原料にする製法に関心を示す企業も多く、新規メーカーの参入も予想されている。通常製法に比べて塩素の原単位に優れるうえ、反応温度が若干低く排液処理負担を大幅に軽減できることが強みとなる。