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注目されるASEANでの石化投資
東南アジアの石油化学産業が構造変化の時期を迎えている。これまでシンガポール、タイが先行する構図が定着してきたが、マレーシア、さらにはインドネシアでの投資が活発化してきた。マレーシアはペトロナス、インドネシアは韓国ロッテグループが投資主体となるが、いずれもダウンストリームに日本の石油化学企業の参画する余地はある。
東南アジアの石油化学産業は2000年代に入ってはっきり明暗が分かれてきた。一つの理由がITの基盤となる光ファイバー敷設の進行度合いが影響しているという見方もあるが、大型投資を必要とする石油化学の場合は政治が比較的安定しているシンガポール、タイでの投資が進み、両国ともエチレン生産能力は年産400万トン台に拡大、勝ち組の座を得ている。
こうしたなかで、これまで大型投資が停滞していたインドネシアでチャンドラ・アスリに次ぐエチレンセンター建設計画が浮上している。続いて、メタノールなど原料に優位性を持つ天然ガスに依拠した投資を展開してきたマレーシアは、リファイナリーからの一貫型石油化学コンプレックス建設計画を打ち出した。
立地はシンガポールとジョホール水道を挟んで向かい合うペンゲラン。投資額は200億米ドル。原油処理能力日量万バーレルのリファイナリーに、エチレン年産100万トンのナフサクラッカーを建設する計画だ。すでにBASFはアジア投資の拡大の一環にペトロナスと組んでC4ベースのスペシャリティケミカルを展開することを決めている。立地はペトロナスと組んでフェーズ4まで投資を行ったプロピレンコンプレックスを有するクアンタン。計画では10億ユーロを投資する。
こうしたダウンストリームで先行している計画はあるものの、日本の化学企業が得意とする技術をベースにダウンストリーマーとして参画する余地は十分にある。ペトロナスも日系企業の誘致に意欲を示している。
日本の化学企業は国内市場の成熟、縮小を踏まえて、成長の場を海外、とりわけアジアに求めている。エタンクラッカーに比べてナフサベースのエチレンでは競争力に劣ることから、他の留分および誘導品の拡充で、コンプレックス全体の競争力向上を求めようとしている。
こうしたなかで、アジアで最も多様な石油化学事業群を有し、スペシャリティケミカルの強化を図っている日本の化学企業にとっては、ASEANで進む基礎石油化学での投資は目が離せないものであり、タイミングを計りながら投資対象とみていく必要がある。