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東日本大震災避難所の深部静脈血栓症 3人に1人が発症
新潟大学大学院の榛沢和彦助教授(医歯学総合研究科呼吸循環外科学)は、グラクソ・スミスクライン(GSK)日本法人が開催したプレスセミナーで、東日本大震災の避難所などで行った深部静脈血栓症(DVT)の調査結果を報告した。震災から1週間後のピーク時には約3割の被災者で血栓が確認され、半年後に再びピークを迎える可能性が高いという。一度できた血栓は数十年にわたり影響を残すため、「初期段階の治療と、生活環境の早期改善が重要」と強調した。
DVTは、(1)窮屈な姿勢や動かない状態が続く(2)水分制限、食事不足などにより血液が濃くなる(3)足のけがなどにより血管が傷つくことなどが原因とされる。今回の震災では長引く避難所生活、津波などによる外傷、連日の車中泊など、発症リスクが極めて高い環境が続いている。
榛沢氏らは先月から南三陸町、石巻市、名取市などの被災地や、新潟、福島の避難所を訪問して、DVTリスクが高いとみられる人々や希望者を対象にDVT検査を行なってきた。本震4日後ごろから血栓が確認され、1週間後に行った南三陸町での調査では血栓陽性率が約3割とピークに達した。石巻市の一部地域では、2週間後に半数以上で血栓が確認され、「それだけ被災状況、避難所環境が厳しいことが分かった」(榛沢氏)。
2週間後以降は減少に転じ、1カ月が経過した今は約1割程度に減ったとみられるが、減少が続くわけではないという。
榛沢氏は新潟中越地震、能登半島沖地震、岩手宮城内部地震なでも被災地のDVT検査、治療にあたってきたが、いずれも震災から4ー5カ月後にDVT発症者が再び増加した。被災状況などからみて、今回は半年後に再ピークが来るとみている。
DVTの9割が、以前できた血栓が元になって繰り返す慢性反復型とされ、一度血栓ができてしまうと数年?数十年間にわたり発症リスクが残る。過去の調査で、血栓が残っていると震災後5年内の脳梗塞発症リスクが6倍になることが分かっている。海外研究でも、他の心血管系イベントを引き起こすなど年にわたって健康状態に影響することが指摘されている。
榛沢氏は「小さい血栓は弾性ストッキングを履くことで消せる場合もあるので早めに対処しておくことが重要」と強調。弾性ストッキング4万足被災地で配布している。