2015年10月の記事を読む
2015年9月の記事を読む
2015年8月の記事を読む
2015年7月の記事を読む
2015年6月の記事を読む
2015年5月の記事を読む
2015年4月の記事を読む
2015年3月の記事を読む
2015年2月の記事を読む
2015年1月の記事を読む
2014年12月の記事を読む
2014年11月の記事を読む
2014年10月の記事を読む
2014年9月の記事を読む
2014年8月の記事を読む
2014年7月の記事を読む
2014年6月の記事を読む
2014年5月の記事を読む
2014年4月の記事を読む
2014年3月の記事を読む
2014年2月の記事を読む
2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む
急がれる石油精製と石化の連携深化
新日鉄化学と昭和電工が大分コンビナートで芳香族、スチレンモノマー(SM)事業の統合を決めた。千葉地区では出光興産と三井化学がエチレンセンターの一体運営を開始しており、水島地区では三菱化学と旭化成ケミカルズがエチレンセンター統合に向けた共同出資組合を4月1日付で設立する。着実に地域連携が進んでいると評価できるが、いずれも石油化学部門間の連携にとどまっている。石油精製との連携にまで踏み込まなくては競争力強化も道半ばといわざるを得ない。石精も生き残りには石化原料シフトが避けられず、石化サイドが盛んに送っているラブコールにそろそろ応える時期ではないだろうか。
新日鉄化学と昭和電工が決めた連携は、新日鉄化学がSM、芳香族事業を分離し、新会社の株式の49%を昭和電工が取得するというもの。昭和電工は2010年5月にエチレン分解炉を更新し、重質原料の処理能力を高めるなど効率化を図った。今回の決定によって、収益の振幅が大きいSM事業のリスクを両社が分担し、事業基盤を安定化させることが期待できる。両社は名実ともに運命共同体となったといえる。
三菱化学と旭化成ケミカルズは、水島地区のエチレンセンターの統合に関し、今回の東日本大震災に関係なく、共同出資組合設立後すぐ具体的協議を開始する。芳香族など原料の相互融通を皮切りに、将来の1基化に向けた検討に着手する。出光興産と三井化学は10年9月に千葉地区の両社エチレン装置の一体運営を開始している。
エチレンセンターの統合、あるいは石化間での垂直統合は、確かに大きな成果を見込めるだろう。原燃料など未利用留分を相互に活用でき、誘導品事業の再編についても選択肢が広がる。しかし、石精の本格的な参加なくしてはコンビナートの競争力強化は完成しない。昭和電工が重質留分分解能力を向上させても、JX日鉱日石エネルギー大分製油所から競争力ある原料が得られなければその効果を最大限に発揮することはできないだろう。水島や千葉のエチレン統合も、その先に石精との連携強化につなげることが前提となっている。
石化サイドが意欲的なのに対し、石精側の反応が鈍いように見える。石精にとっては石化原料は原油処理量の1割程度に過ぎず、両者に温度差があるのは理解できる。しかし、燃料油需要が減少する中、石化原料シフトはどの石精にとっても有効な策だ。エネルギー供給構造高度化法への対応、被災施設の復旧など喫緊の課題はあるが、石精各社にはコンビナート連携のスピードアップを望みたい。