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2011年03月22日 前へ 前へ次へ 次へ

東日本巨大地震 芳香族 製油所、エチレン装置停止で需給タイトに 

 東日本巨大地震の影響で芳香族の供給減が避けられない状況となっている。震災では6製油所と4基のエチレン装置が停止。このうちの一部は長期の操業停止を余儀なくされる見通しだ。さらに稼働中の製油所では燃料油生産が最優先されるため芳香族生産は抑制せざるをえない。7月以降の定修期を備え、本来なら在庫を積み増す時期でもあるだけに供給のタイト化は長期化しそうだ。とりわけパラキシレン(PX)でアジア外販トップのJX日鉱日石エネルギーの影響は避けられず、アジア市況の上昇要因となりそうだ。
 今回の地震では、JX日鉱日石エネルギーの仙台製油所(原油処理能力日量14・5万バーレル)、鹿島製油所(同25・2万バーレル)と根岸製油所(同27万バーレル)、コスモ石油の千葉製油所(同22万バーレル)、極東石油(同17・5万バーレル)、東燃ゼネラル石油の川崎工場(同33・5万バーレル)が操業を停止。このうち損傷が激しい仙台、鹿島、千葉の製油所については長期の操業停止が避けれれない。エチレン装置4基についても復旧のめどが立っているのは一部に限られている。
 芳香族は、製油所で重質ナフサを接触改質して得る改質ガソリンと、エチレン装置から出る分解油を主な原料としているため、供給のタイト化は避けられない。また改質ガソリンは、自動車用ガソリンの原料でもあり、震災後は「バランスをみながらの操業となるが、留分はガソリンへの利用を優先せざるをえない」(松下功夫JX日鉱日石エネルギー副社長)のが現状だ。
 さらに7月から8月にかけては定修が集中する時期で、現在は本来なら在庫を積み増す時期。それだけ供給のタイト化も長期化する見通しで、正常化は9月以降との見方もある。
 とくにキシレンを原料とするPXでは、年261万トン能力を持つJX日鉱日石エネルギーは、アジア外販トップの地位にあり、このうち鹿島製油所にある約60万トンの設備が被害を受けた。市況への影響は必至で、これまでの上昇基調に一段と拍車がかかることになりそうだ。


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