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特殊ペプチド創薬 日本発の創薬新技術に日本の製薬企業も注目を
東京大学大学院理学系研究科の菅裕明教授らは、新たな創薬ツールとして特殊なペプチドを利用するためのRaPIDシステムを開発した。同システムを創薬ツールとして活用するためにPeptoDreamというベンチャーを設立し製薬企業との共同研究に着手したが、これまでの契約社は米国3社、欧州1社。日本発の技術だが日本企業からの評価獲得に時間がかかっている。
生体内でのペプチド合成には、mRNAの塩基配列を鋳型に20種類のアミノ酸から選択しつなぎ合わせるというプロセスがある。アミノ酸のつなぎ合わせ役が転移RNA(tRNA)。天然にも特殊なペプチドがあるが、いずれもペプチド合成後に酵素により修飾されたり、多段階の生合成などで得られる。菅教授は天然にない特殊なアミノ酸配列のペプチド合成に鋳型依存性を利用するためtRNAを操作する。その際に用いる人工RNA触媒のフレキシザイムを開発、またアミノ酸配列と鋳型との相関のライブラリーを作成、効率的な特殊ペプチド合成システムを構築した。
特殊ペプチドでも環状骨格のものは、標的への結合性がピコモルオーダーと極めて高活性を示した。臓器移植時の拒絶反応を抑えるサイクロスポリンAの標的として知られるサイクロフィリンDに結合する分子合成でも、RaPIDシステムが高活性ペプチド合成技術であることを確認している。
欧米製薬企業の数社は、同技術の創薬への応用の可能性を評価し共同研究に至っているが、日本企業はペプチドへの関心が低く、未だ契約社はゼロ。新たな創薬ツールとしてRNA干渉(RNAi)を利用したsiRNA、特定の分子と結合する核酸分子やペプチドのアプタマーなどが注目されているが、これらの新ツールへの日本企業の取り組みは欧米に比べ遅れている。
菅教授は医薬ライセンシング協会の2月定例会で特殊ペプチド創薬について講演した。同協会を代表する中村圭二氏は「日本発の創薬ツールとして日本企業の関心」を呼び覚ましたいと語っている。