日本ピストンリング、3D圧粉鉄心の開発推進、次世代モーター向け

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 日本ピストンリングは、3D圧粉鉄心の研究開発を推進する。自動車部品で培った粉末冶金技術をベースに、次世代モーター向けに取り組みを加速するもの。すでにステッピングモーターのステータとして積層鋼板コアを上回る高効率化を実現する一方、新たに同鉄心を応用したアキシャルモーターを独自に試作するなど製品技術の開発・蓄積を積極化させている。同社では、事業領域の拡大を目的に小型・軽量化に優れた圧粉鉄心の事業化を目指す。

 日本ピストンリングは、ピストンリングやシリンダライナなどのエンジン機能部品を主に事業を展開する部品メーカー。日本をはじめ米国や中国、アジア地域に生産拠点を展開しており、国内外で製品を販売している。トライボロジー技術をはじめとした固有技術を核に新製品の開発にも取り組んでおり、家電用コンプレッサー部品や産業機械用部品などエンジン部品以外への製品展開も図っている。
 磁性粉末をプレス成形した圧粉鉄心は、形状自由度や工程削減によるコスト低減などのメリットから開発実用化が活発化している。製品設計によっては重量や材料費の削減が可能なほか、リサイクル性に優れるといった特徴を持ち、モーターをはじめセンサーやイグニッションなどの分野で採用が見込まれている。
 同社では、自動車部品製造で培った粉末成形技術をベースに開発を推進中。すでに汎用評価設備によるモーター効率確認試験では0・05Nメートル?0・15Nメートルのトルク領域で積層鋼板コアを上回る高効率化を実現済み。また、これまでに銅量および材料費ともに積層鋼板から圧粉鉄心に置き換えることで、それぞれ約30%、約14%の削減が可能との知見を得ている。
 すでに開発促進を目的に外部からモーターの専門家を招いて体制を強化する一方、新たにローターおよびステータともに3D圧粉鉄心を採用したアキシャルモーターを試作するなど取り組みレベルの高度化を図っている。今後、外部との連携も視野に3D圧粉鉄心の早期実用化に取り組んでいく方針。

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このページは、web staffが2013年7月30日 16:28に書いたブログ記事です。

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