古河スカイ、アルミ精密押出で新技術、非対称断面を可能に

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 古河スカイは、非対称断面形状を可能とする押出技術を確立した。精密押出技術の高度化により、冷却チューブと電池ケースの一体化を実現したもの。冷却したい部位に冷却チューブ形状を融合したクールセルと、冷却チューブとケーシングを兼ね備えたセルクーラーの2製品を開発しており、車載用電池ケースなど向けに展開していく。同社では、独自の表面処理技術(KO処理)では新たに成形品への適用を可能としており、加工技術の高度化により製品の差別化を推進する。

 アルミの押出技術は、加熱されたアルミ合金をダイス金型を通して押し出すことで製品形状を形成する製造法。複雑な断面形状を容易かつ低コストで実現できるのが特長であり、アルミサッシをはじめ広く採用されている。しかし、製法の特性から合金を押し出すバランス確保が必要であり、形状は左右対称に近いものでなければならないといった制約がある。同社はアルミ圧延メーカーとして押出形材事業を展開中。幅12×高さ1×肉厚0・2ミリメートルの伝熱用押出チューブまでの精密押出製品の製造技術を確立しており、伝熱面積を最大化した微小断面多穴管などとして各種伝熱材向けに供給している。
 新たに確立した技術は非対象の断面形状を押出法で可能するもの。従来法に対して大幅な生産性向上を実現しているのが特徴。冷却したい部位に冷却チューブ形状を融合したクールセルは並べて使用する際の冷却を考慮した設計となっているほか、セルクーラーはユニットとしての活用を見込んでおり、需要拡大が見込まれる車載用LiB電池などでの採用を想定している。
 KO処理は、微細な多孔状構造を有するアルミ酸化皮膜を形成する表面処理技術。優れた接着性や耐熱性や熱伝導性、経時安定性を向上することが可能であり、アルミベースプリント配線基板などで採用されている。従来の板材に加えて新たに管材や成形品への処理が可能となったことから、LiB電池セルケースなどでの適用を提案していく考えだ。

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このページは、web staffが2011年3月 7日 18:41に書いたブログ記事です。

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