フドーはバイオマス(植物由来)のフェノール樹脂コンパウンドを開発した。原料のアルデヒド分をすべてでん粉由来のものに切り替え、さらに木粉などセルロース成分を混ぜ込んだもので、植物由来比率は51%と過半を占めながら、性能的には従来のフェノール樹脂とほぼ同等レベルを実現した。「エコ・フドウライト」の商標で今年から販売を開始しており、すでに一部の食器類に採用され、市販されている。今後は環境を切り口に自動車分野へも提案し、主力用途としていく考え。
日本有機資源協会(JORA)のバイオマスマークも取得済み(登録NO.090004)。フェノール樹脂の原料には、一般的にフェノールモノマーとアルデヒド類が用いられるが、アルデヒド類の代わりに還元性末端基を持つでん粉を利用した。今後はハイブリッド車を中心に自動車分野にも攻勢をかける。まずは比較的採用へのハードルが少ない灰皿などの用途への採用を目指し、中期的には電装品部材も狙う。現状は、樹脂コンパウンドの原色である茶色のグレードしか展開していないが、意匠性の観点から、他のカラー展開も準備中。
廃棄時に焼却処理しても有毒ガスをほぼ発生しないことも訴求ポイントとなる。熱硬化性樹脂をベースとし、熱可塑性樹脂に比べて難燃剤をごく少量しか添加していない。しかも、フェノール樹脂自体が他の熱硬化性樹脂に比べ、燃焼ガスがクリーン。
現状はノボラック型のみで展開するが、年内をめどにレゾール型もラインアップに加える考え。レゾール型は自己硬化型のため、硬化剤が不要で、温度が上昇してもアンモニアなど金属を腐食させる可能性のあるガスが発生せず、より安全性が高まる。

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