世界鉄鋼協会、次世代車体開発プロ推進、10年末めどに小型EV設計

| コメント(0) | トラックバック(0)

 世界鉄鋼協会(ワールド・スチール・アソシエイション 旧IISI)は、次世代自動車に関する共同開発を推進する。自動車分科会(ワールド・オート・スチール、WAS)が今夏から共同開発プロジェクトのフェーズ2をスタートしたもの。今回は2010年末をめどに電気自動車をターゲットに小型および中型車の車体構造を開発する計画で、次世代環境規制の達成はもとより製造工程も含めたトータルライフサイクルアセスメント(LCA)の観点から開発を進める方針。

 世界の鉄鋼メーカーの共同による自動車軽量化研究のスタートは94年。IISI(当時)の主導のもと、世界18カ国・35社による国際コンソーシアム「ULSAB(スチール製超軽量自動車ボディー開発研究計画)」を組織してプロジェクトを発足させたのが始まり。その後、ULSAC(クロージャー部品)、ULSUS(サスペンション)、ULSAB?AVCと取り組みを広げ、08年には次世代鋼製車体プログラムを立ち上げた。
 新日鉄、JFE、住友金属、神戸製鋼など鉄鋼メーカー16社が参加する同プログラムでは、フェーズ1において4人乗りの電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、5人乗りのPHEVおよび燃料電池車(FCV)について技術的な仕様の検討を実施。2020年時点で実現可能な車体および駆動系として小型車(ホイールベース2524ミリメートル)でEVとPHEV、中型車(同2800ミリメートル)でPHEVおよびFCVの仕様を決定している。
 フェーズ2では、小型車のEVを対象に新たな車体構造を開発するとともに、他の3つの車両構造・パワートレインとの差異を明確にする計画。開発する車体は3気筒1リットルエンジンのFF車で、駆動モーターはフロント部分に搭載した仕様にし、17の加工技術と11の新鋼材の提案をベースに01?08年モデル車に対してホワイトボディー重量を35%削減する方向で取り組む考え。とくに鋼材については1500メガパスカルの超々ハイテン材の適用を検討していく。
 また、今回は原料採掘から車両寿命までのCO2総排出量を勘案したトータルLCAコンセプトデザインを導入する。車両走行時のCO2排出量の大幅な低減により、相対的に製造時の排出量の比重が高まることに対応するもの。鋼材はアルミやマグネシウム、CFRPなどの他素材に比べてCO2排出量が少ないことから、トータルLCAの導入により鋼材の優位性をアピールする。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/1618

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2009年9月 4日 21:12に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「デュポンのバイオベースPTT繊維、プリウスのフロアマットに採用 」です。

次のブログ記事は「権田金属工業、独自製法のマグネ展伸材・利用技術の高度化推進」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。