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2015年07月28日 前へ 前へ次へ 次へ

アークレイ 松田社長に聞く 海外展開に意欲

 臨床検査機器・試薬メーカーのアークレイ(京都市)が、海外事業を強化している。主力の糖尿病検査薬などを世界80カ国以上で販売し、海外企業の事業買収や工場拡張なども進めている。近年は再生医療分野の研究や動物向けブランドの立ち上げ、機能性食品事業への再参入など、新たな領域への投資も拡大している。松田猛社長に、注力する事業分野やグローバル戦略を聞いた。

 ▼臨床検査の市場環境をどうみていますか。

 グローバル全体でみれば、臨床検査市場は拡大している。患者数が増え、新たな疾患に対応して検査項目が細分化している。簡便な検査法も増えてきた。ただ保険診療を含めると事情は異なる。単価としての価格は下がっていくかもしれないが、全体としては上がっている。

 ▼特に注力する事業分野は。

 SNPs(一塩基多型)に基づく遺伝子検査など、コンパニオン診断薬に関連した領域。これまでの投薬前遺伝子検査では、判定が出るまで時間がかかった。がん治療で投薬前に使用する診断薬などを念頭に、完全なシーケンスではなくピンポイントに遺伝子を検査できる装置や試薬を拡充する。また昨年立ち上げた動物向けブランド事業でも製品ラインアップを広げていきたい。

 臨床検査市場は、ドラスティックな変化はないが新たな病態は次々と出てくる。どれがヒットするかは予測が難しいが 当社の専門領域から少しずつ広げていきたい。研究者との共同研究なども重要になる。

 ▼再生医療などでは大学との共同研究が活発です

 京都大学との共同研究では、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)を1個から培養できる超小型培養装置の開発に成功した。現在はiPS細胞を培養して膵島細胞を作製する研究などに取り組んでいる。がん化リスクのない培養法で、装置の開発・販売を視野に入れている。

 アークレイのためになるかは分からないが、こういうことにも投資を続けないと、世界初のことはできない。当社の主力製品である自己血糖測定器も、最初はここまで普及すると思っていなかった。

 ▼海外展開に意欲的です。今後の進出計画は。

 アークレイは世界80カ国以上で製品を販売しており、売り上げの半分以上は海外から来ている。世界各国で製品の大きさ、仕様など重視されるスペックが違う。各地のニーズにあったものを開発するために、開発機能は全世界に分散させたい。血糖値を測るという測定技術の「心臓部」は今後も日本で技術開発するが、外側のデザインなどは開発拠点を各地に置く。製品の品質評価試験など、時間がかかる開発も分散できる。まずはローカルな感性を取り込む準備として現地スタッフを拡充したい。

 ▼生産や物流機能も分散しますか。

 「地産地消」の考え方で、アジア、欧州などエリアごとに現地向けの工場、倉庫、物流の機能を整えたい。海外向け生産の課題は試薬。保存状態を維持するための管理が難しいので現地生産を進めたい。例えば尿検査用の試験紙は種類が幅広く、少量多品種の生産になる。試験項目は着実に増えていくなかで、日本を中心とする生産では必ずキャパシティが足りなくなる。量産のための設備を導入するより、人件費が安い地域で手作業でやったほうが安く済む。尿検査試薬は基本的にフィリピンなどで生産し、日本は量産する主力品の生産に絞る。

▼機能性食品素材事業の位置付けは。

 糖尿病患者はまず食事制限による治療が行われるが、「食べたい」というQOL(生活の質)に貢献できるような食品を開発していく。以前はB to Cの通販もしていたが他社に売却した。今後はB to Bビジネスとして素材にフォーカスする。

(聞き手=赤羽環希) 


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