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2015年07月13日 前へ 前へ次へ 次へ

大変革につながるか「ゆう活」

 「昼が長い夏は、朝早くから働き、夕方からは家族や友人との時間を楽しむ。夏の生活スタイルを変革する新たな国民運動」が1日にスタートした。霞ヶ関の中央官庁は各部局に即日実行を強く指示、まずは国家公務員が率先垂範の体だ▼安倍首相の肝煎りでテレビCMも流れる。この取り組みを「ゆう活」と称する。「ゆう」は夕焼け時、悠々とした時間、友人と会える、遊ぶ時間、優しい時間などにかけたとか。並ぶ言葉の通りになればまことに結構な話だ▼国家公務員の始業は、通常は8時半から9時半。ゆう活はこれを1時間繰り上げて終業も早める。経団連、企業にも実情に即した導入を働きかけた。「日本の長時間労働の慣行を変える契機に」が旗印だが、懐疑的な見方は根強い▼企業の先行事例を見ても、働き手の実情把握ときめ細かな配慮が必要だ。広く浸透させるには、社会システムの変革も不可欠になる。例えば保育園。早朝型と従来型の双方の家庭に対応するため、保育士の勤務が長時間化する。それをどうするのか▼まずは最初の1歩を踏み出すことが重要―そんな覚悟で始まったこの試みが、果たして大変革につながるかどうか。当事者たちには、サービス残業が増えることへの不安が付き纏う。そのあたりを払拭できなければ、ゆう活が「憂活」に転じることになる。
 


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