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総合重機が進める新事業戦略に期待
総合重機企業が事業領域の枠を超えた取り組みを加速させている。長年、事業部制の長所を生かして業績を拡大してきたが、世界市場の大きな潮流、いわゆるメガトレンドに対応するには、これまでの営業戦略では生き残れないと危機感が広がっている。総合重機各社は、売上高の約半分を海外が占めるが、急激に拡大する社会インフラ需要を取り込む独自技術で存在感を発揮してほしい。
総合重機各社は幅広い製品を手掛けていることもあって、歴史的に事業部の権限が強い。それぞれが営業を展開して他部門との連携はほとんどないのが実態だ。この結果、同一顧客の情報を共有できず、ビジネス機会を失いがちだった。
IHIは昨秋、横浜事業所内にオープンイノベーション推進拠点「つなぐラボ」を開設、多くの来場者を迎えている。同ラボはショールーム機能にとどまらず、先端技術を紹介して同社技術者と顧客やベンダーなどが互いに議論を出し合う「共想エリア」を設け、新しいアイデアを具現化する空間を目指す。
IHIは豪州の鉱山会社向けにガスタービン発電装置、物流運搬機器などについて別々の担当者が営業を担当してきた。このような事例の反省に基づき、重要設備をパッケージ提案して、顧客満足度を向上させる。
三菱重工業は事業本部を再編し、4ドメイン制を敷いている。ライバルのGEやシーメンスが大胆なグローバル展開で存在感を増すなかで、日立製作所と火力発電システムの統合会社を発足させるなど自前主義と決別。新しい経営手法を取り入れ、成長路線に舵を切る。4月には「オイル&ガス事業開発室」を設置、ガスタービンや超高圧コンプレッサーなどの受注に全ドメインが協力して、多様な顧客ニーズにワンストップでの営業を進める。
川崎重工業は本社技術開発本部と事業部門が連携し、新製品・新事業の開発に取り組む。航空機向け炭素繊維強化プラスチック技術を応用した鉄道用台車、モーターサイクルとガスタービン技術を融合させた高性能バイクを開発した。また水素バリューチェーンの構築に全社を挙げて取り組んでいる。
CO2フリーの水素は究極のクリーンエネルギーと言われるが、実用化に向け産官学連携が欠かせない。現在の主要エネルギーである液化天然ガスは、欧米勢が先行者利益を享受している。水素インフラは国際標準を含めて社外との連携も必要となろう。日本企業の事業部を超えた取り組みは始まったばかりだ。早期に定着させて、世界市場でプレゼンスを高める国内勢の奮起を期待したい。