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CPhI Japan 2015 講演 オープンイノベーション(中)
第一三共「競争前段階なら」
第一三共は、公募型、包括提携型、化合物提供型など6つのアプローチでオープンイノベーションに取り組んでいる。
化合物提供型の共同研究では昨年アステラス製薬と提携し、両社が保有するハイスループットスクリーニング用の化合物各40万個を相互に利用できるパートナーシップを結んだ。日系製薬企業が数十万個の化合物を共有するのは日本で初めての試みだ。CPhIジャパン2015(国際医薬品原料・中間体展)で講演した同社の大槻昌彦・研究統括部長(写真左)によると、お互いのヒット化合物の可能性、多様性を上げるために「競争前段階」なら一緒にできると判断した。大手の競合同士が創薬の源泉となる化合物を交換するのは異例のことで、大槻氏は「(提携できる)競争前段階を今後どこまで広げられるかが課題になる」と話した。アカデミアとは、同社が独自に構築した「ファーマ・スペース・ライブラリー」を無償で提供してスクリーニングを行ってもらう共同研究を行っている。
大槻氏はまた、オープンイノベーションにファンドの視点を加えた産官学「金」型の活動も紹介。第一三共は三菱UFJキャピタルと共同で大学発ベンチャー企業を支援する「OiDEプロジェクト」を立ち上げ、資金や技術・ノウハウ面で創薬シーズの実用化を支援している。また、神戸学院大学の研究者らと開発してきたデュシェンヌ型筋ジストロフィー核酸医薬の臨床開発を進めるための事業会社を設立し、産業革新機構、三菱UFJキャピタルが運用するファンドからも出資を受けるしくみを作った。
大槻氏は「最終的に重要なのは、優秀な科学者のネットワーク」とし、同社が買収した米U3ファーマの創設者のアクセル・ウルリッヒ教授を筆頭に、5つの画期的新薬の創製に関わった著名な研究者とのつながりが第一三共の強みになると強調。「そこに第一三共の創薬とのシナジーを追求して画期的な新薬の創出につなげたい」と話した。
武田薬品も公募開始へ
武田薬品工業も、今年度から若手研究者を対象にした公募型創薬プログラムを始める計画だ。同社は包括的な提携から委託研究まで計200件程度の研究提携プログラムが進行中というが、研究テーマを公募して共同研究機会を探るアプローチはこれまで行ってこなかった。
同社医薬研究本部アライアンスグループの村西廣哉氏(写真左)によると、1武田薬品が研究費を提供し、アイデア段階の研究テーマでフィージビリティ(実現可能性)を検討する「見守り型」コース2研究費に加えて創薬技術を提供し、武田薬品も研究に関与しながら初期研究段階でフィージビリティを検討する「協創型」コース-の2つに分けて募集する予定。いずれも日本国内の大学、公的研究機関、企業などに所属している若手研究者を対象としている。各研究テーマの実施可能性を約1年間検討し、同社との共同研究に進めるかを判断する計画だ。詳細な公募内容は5月に発表予定という。
同社は2011年に完成した湘南研究所内に「湘南インキュベーションラボ(SIL)」を開設し、外部研究者を招聘して武田薬品の研究者と一緒に研究する取り組みも行っている。先ごろ発表した京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とのiPS細胞研究提携は、「これ(SIL)の拡大版にあたる」(村西氏)という。
(続く)