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「グローバル・イノベーター」が示した課題と可能性
青色LEDのノーベル賞受賞に続く研究開発分野における"快挙"が発表された。世界の特許動向分析に基づきトムソン・ロイターが選んだ「トップ100 グローバル・イノベーター」で、日本企業が北米(米国、カナダ)を抜いて世界最多になった▼この調査は、特許の数、成功率、グローバル性、影響力の4つの基準で評価する。今回は4回目だが、日本企業の選出は昨年の28社から39社に急増、昨年から10社減って35社となった北米を上回り、初の栄誉に輝いた▼特許に対する産業ごとの戦略の違いを反映して、エレクトロニクスや自動車関連企業が上位にランクされる一方、物質特許を重視する製薬企業は比較的少ない。化学企業ではBASF、デュポン、ダウなどのほか信越化学が選ばれた。コンシューマー向け化学では花王が初めて受賞したが、欧米の有力競合企業の名前はない▼日本企業の顔ぶれはエレクトロニクス関連を中心に機械系企業が圧倒的に多い。気になるのは、産業競争力の低下による収益悪化やリストラでメディアを賑わせている企業が目立つことだ。図らずも、特許がビジネスに貢献しない日本企業の課題を裏付けた▼一方で、質の高い特許の多さは日本企業復活の可能性を示す。特許を戦略的に活用して、真にイノベーティブな企業に挑戦してもらいたい。