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2014年09月16日 前へ 前へ次へ 次へ

長期戦略で強化する中国の化学工業

 海外に出張すると、太り気味となる。三食、しっかりと食事をするのに、運動は不足するから当然だ。対策として、独自の調整方法を編み出し、実践している方も多いことだろう▼中国・天津で開催された「日中化学産業発展フォーラム」に参加した。とくに印象的だったのは、中国が来年からはじまる新たな5カ年計画の期間において、いわゆる石炭化学の拡大に意欲的なことだ▼自国の石炭化学の競争力に自信を深めているようで、シェールガス・オイルに湧く米国、世界最強のコスト競争力を持つ中東と合わせ、世界の三極で基礎化学品分野をリードしていくという自負に溢れている▼その一方で、産業のグレードアップという表現を随所に散りばめながら、化学産業の先進国化、すなわち高付加価値化を達成したいという思いも強い。課題となっている環境問題の解決にも相当の決意を持っているようで、中央政府が関連法案の整備に乗り出している▼感心するのは、次の5カ年ですべての課題を解決するのは無理と、客観的に分析していること。かえって長期的な視野に立ち、一歩一歩理想に近づいていく中国の強さを感じる▼天津のホテルの朝食。恰幅のよい中国人を横目に、負けじとばかり皿いっぱいに載せた食材にやや後悔する。帰国したらダイエット、否、運動しなければ。


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