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重要性高まる科学技術の国際戦略
日本が世界で存在感を発揮するには、科学技術の成果をイノベーションに結び付けて経済の持続的発展、直面する世界の課題解決に貢献することが求められる。一方で、研究者の内向き指向に象徴されるグローバル人材不足、外国人研究者の日本離れなどの問題も表面化している。国際戦略を視野に入れた科学技術イノベーションを、産学官が問題意識を共有して課題に挑戦してもらいたい。
科学技術・学術審議会は、第7期国際戦略委員会の審議を昨年7月にスタート、このほど重点的に取り組むべき課題を示した。人口問題のように日本と世界で課題が相反している事例もあるが、資源・エネルギー、気候変動、水・食料、自然災害、感染症などは世界の共通問題として解決を迫る。情報化も新たな問題を引き起こしている。
これらの課題を乗り越えて、世界の経済・社会が持続的に発展するために科学技術イノベーションの役割が確実に高まっている。とりわけ日本が国際社会でプレゼンスを維持するには、科学技術イノベーション抜きには不可能である。人類が直面する地球規模の諸課題に先行してイノベーションを生み出し、その成果を世界に広げる必要がある。優れた外国人研究者を日本に引き付ける魅力ある研究開発基盤を整備して、日本人研究者との切磋琢磨によるイノベーションシステムの強化も急務だ。相手国とそれぞれの強みを生かし、ウィン・ウィンの関係を構築できる科学技術外交も求められる。
現在、日本の科学技術の相対的競争力低下が指摘されている。シリコンバレーで創業する日本人研究者は少ないなど、研究者の"頭脳循環"は中国などアジア各国の後塵を拝する。原発事故を契機に表面化した研究者や技術者内部の意見対立、最近の研究不正問題も科学技術への信頼低下を起こしている。
このような環境に対処して審議会は、科学技術・学術の国際活動の重点課題と施策に関する5つの方向性を示した。国際的な研究協力や共同研究では、「外部資源の内部化」の考え方に基づき国際的に競争力のある研究チームとの共同研究を重視する。国際研究ネットワークの強化や人材育成では、人材の多様性確保を目的に"顔が見える日本"として、外国人研究者の戦略的受け入れや国際研究ネットワークの構築を求めた。
さらに国際協力による大規模な研究開発活動の推進、産学官が一体となった科学技術外交、国別の特性を踏まえた国際戦略の基本的な考え方を示した。2016年度を初年度とする次期科学技術基本計画に盛り込み、着実な実行を期待したい。