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2014年08月18日 前へ 前へ次へ 次へ

唱歌「ふるさと」のあせない魅力(既報)

 唱歌「ふるさと」が、世に出て100年を迎えた。1914年(大正3年)、尋常小学唱歌第六学年用に発表された。日本で義務教育を受けた人なら、歌詞を見ずに唄える人も多いだろう。「かの山」、「かの川」は作詞の高野辰之の故郷、長野県の大持山、斑川とする説もあるが、歌う人は皆、自分の生まれ故郷を想い描くのだろう▼この愛唱歌は、プロ歌手もカバーしている。ダークダックス、由紀さおり、さだまさしのほか、日野皓正はジャズにアレンジしている。最近ではゴスペラーズ、EXILEのATSUSHIや島谷ひとみら若手歌手もカバーしている▼100年という時間、そして音楽のダウンロードサイトだけをみても30アーティストを優に超えるカバーの多さ。まさに時空を超えて愛された歌だということが分かる▼阪神・淡路大震災で失った神戸の実家周辺には、追ううさぎはいない。小鮒の遊ぶ池や湖沼もない。だが、この歌を聴くと、少年時代を思いだし、しばし感慨にふけるのは、あながち年のせいばかりではないだろう▼そして想いを馳せたいのが、「いかにいます父母」との思いをいだきながら、戦地へ向かった若人のことだ。若き命を失わねばならなかった人々の胸のうちには、「山は青き、水は清き」故郷が常にあったろう。今日は終戦記念日。黙とう。


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