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プラのTRを支援するCO2吸収材
使用済みプラスチックのリサイクルを進めるうえで、大きく意見が分かれる問題の一つが燃やすべきか否か。プラスチックの持つ高い発熱量を利用したサーマルリサイクル(TR)の拡充が望まれているが、一方でCO2排出量を増加させることで焼却に否定的な意見も根強い。こうしたなか、焼却時にCO2を吸収・削減する樹脂が市場に投入される。TR推進に貢献することを期待したい。
プラスチックは使用後に材料リサイクル(MR)することが容易な素材だが、それはPETボトルのように単一素材として回収できた場合である。複数の材料を組み合わせた複合素材や、汚れが付着したものをそのままリサイクルすると、再生品の品質が劣化する。このため分別回収が行われているが、多種多様なプラ製品をすべてMRすることは合理的でない。
MRが困難な使用済みプラの有効活用方法として期待されるのが、ごみ発電などのTR。都市ゴミの焼却時に重油などの助燃剤が用いられることを考えれば、熱エネルギー源として発熱量の高い使用済みプラをもっと活用すべきだろう。自治体や民間が持つ全国の焼却・発電設備が利用できれば、効率的にエネルギーを地産地消できるようになる。都市ゴミと一緒に回収すれば、分別の手間とコストも省ける。
問題はCO2の排出だ。プラスチックを燃やすことで排出量が増えるという意見がある一方で、燃料削減などでトータルではCO2を減らせるという主張に分かれる。こうしたなか、シール・ラベル大手のサトーホールディングスが、東京理科大学発ベンチャー企業のアクテイブと共同開発したCO2を吸収する樹脂を市場投入する。
ナノ技術によりCO2吸収剤を樹脂に配合したもので、可燃ごみとして焼却される際に発生したCO2を灰の中に閉じ込める機能を持つ。最大で6割のCO2を吸収・削減できることで、各種包装容器や玩具などへの利用が期待されている。採用はこれからというが、大量に焼却処分されているプラスチック製品に使われることになれば、CO2排出を抑制して効率的なごみ発電が可能になる。
容器包装リサイクル法ではMRが優先されているが、重要なのは、使用済み製品を安定的に回収し、かつプラ製品の特性に合わせた再利用の用途を開拓すること。リサイクル手法には一長一短がある。すでにリサイクルシステムが構築されているMRの転換は容易ではないが、資源、エネルギーの両面からみればTRや、原料や燃料に戻すケミカルリサイクル(CR)をもっと活用する必要がある。