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2013年12月17日 前へ 前へ次へ 次へ

耳目を集めた火星探査車「キュリオシティ」

 今年は「神の粒子」と呼ばれるヒッグス粒子の存在の確認と、その提唱者のノーベル物理学賞受賞で宇宙への関心が高まった年だった。これから、宇宙空間の大半を占めるとされる暗黒物質との関連を含めた研究が一気に盛り上がることになる▼それでも、最も耳目を集めた話題は火星探査車「キュリオシティ」だろう。火星に降り立ってほぼ1年半、日々送られてくる厖大なデータをもとに多くの論文が発表されている。好奇心をそそられるのは、河川がゲイル・クレーターに流れ込み、生命を育む可能性を持つ湖が存在していた点だ。35億年前後の昔、火星は湿潤な大気に覆われていたらしい▼注目されるのは、6種類の有機化合物の特定である。しかし、その由来の解明はこれからだ。また、強烈な放射線が降り注ぐ地表は、生物には苛烈すぎる環境であることも改めて確認されている。キュリオシティはいま、当面の目標である標高5千メートルのシャープ山の登行中。山登りの途中には、有機化合物の宝庫が眠っているかもしれない▼蘭NPOの「マーズワン」が進める移住計画は、25年までに火星に人類初の移住地をつくる。"片道切符"のこの植民地計画には、140カ国20万人以上の応募があった。日本人も9人が名乗り出たという火星植民地、「住み心地」はいかほどだろう。


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