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明暗分かれた欧米化学の4-6月期
2013年4-6月期の欧米化学企業の業績は明暗が分かれた。バイエルやダウ・ケミカルなどが堅調な実績を維持する一方、12年に好業績を達成したランクセスが大幅な減収減益に陥った。同社は引き続き、厳しい状況が続くと表明している。
欧州ではヘルスケア、農業関連、ニュートリションといった事業を持つ化学企業が健闘した。米国企業も農業関連事業が好調を持続して、底堅い業績を支えるケースが目立った。
欧州企業の中で、バイエルはマテリアルサイエンスの売り上げや収益水準が前年同期の実績を下回ったものの、ヘルスケアとクロップサイエンスが好調で、増収増益を達成した。BASFも農業関連の売り上げが2ケタ成長し、石油・ガスとともに増収に貢献した。DSMはここ数年注力してきたニュートリション事業が増収増益に貢献した。米国企業ではダウ・ケミカルとデュポンの農業関連事業が順調に伸びている。
一方で、ランクセスの今年の4-6月期業績は減収減益となった。合成ゴムを中心とするパフォーマンスポリマーズ部門が振るわず、売上高が前年同期比11・7%減の21億4100万ユーロ、特別項目調整前のEBITDA(金利・税・減価償却費計上前利益)が同45・2%減の1億9800万ユーロ、純利益が同94・8%減の900万ユーロという苦しい内容だ。
ランクセスのアクセル・C・ハイトマンCEO(最高経営責任者)が「設立以来、われわれの成長軌道の中で最高の結果を残した年となった」と語ったように、12年は好業績を残した。しかし今年は「ランクセスの事業にとって厳しいビジネス環境が続き、欧州における消費マインドの低下は、中国やブラジルなど当社にとって重要な他の市場にも広がり、顕在化しつつある」ことから業績が悪化した。14年の収益目標の達成も困難な状況になったとしている。
ランクセスはバイエルから分離・独立し、05年1月にフランクフルト証券取引所に上場した。12年にはフランクフルト証券取引所で取引されるドイツの主要30企業で構成する株価指数である基準株価指数DAX(ドイツ株価指数)30の構成銘柄になっている。
同社は経営戦略の再構築、短期的・長期的コスト削減、さらなる効率向上と構造改革に向けた対策を検討しており、9月中旬に発表する予定だ。短期間でドイツの主要企業の一社に躍進したランクセスは、困難な事業環境下でも業績を好転してきた。同社の将来を左右することになるだろう、この難局を乗り切るために打ち出す経営戦略に注目したい。