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2013年08月28日 前へ 前へ次へ 次へ

夏祭りと運営管理システム

 あれほどの酷暑をもたらした夏であっても、いざ去りゆくとなれば惜しむ気持ちが湧くのだから人の心理は複雑だ。先の土曜あたりから関東地方は"夏の終わりの始まり"の気配だった▼夏休みも最終盤。全国でイベントが目白押しだった。秋田の大曲など各地で花火が開かれ、東京の名所、スカイツリーとレインボーブリッジはライトアップされ夜空を彩った▼「レイクタウン」で一躍名を馳せた埼玉県越谷では阿波踊りが開かれた。徳島、東京・高円寺と並び3大阿波踊りと称される。浦和レッズのユニフォームにも名を刻む住宅会社ポラスグループの創業者が、生地徳島の文化を広めようと30年ほど前に開催したのが始まりだ▼踊りもさることながら、祭りという異空間の維持システムに感心した。肝心要は、運営のための資金と人をどう集めるか。その他、交通整理、治安維持、屋台の配置と火気の管理などなど▼そして忘れてならないのが、トイレの確保、ごみの回収など"排出"への対応だ。これが疎かになると、祭りはただの乱痴気騒ぎになる▼越谷のシステムは、ごみ回収が見事だった。要所要所にステーションを配置し、きちんと人も貼りつける。大きな声でポイ捨てを戒め、分別回収を促す。システムは結局、人が動かす。祭りは"意気に感じる"人たちのものだ。


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