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2013年08月05日 前へ 前へ次へ 次へ

夏の風物詩、スイカと花火

 夏をイメージする食べ物。1位がスイカ、2位が冷や麦・そうめん、3位はかき氷-。日本生命が先週まとめた夏休み調査の結果である。スイカの支持率は各年代層で過半を超えて全体では57%。2位以下に水をあける盤石ぶりだ▼ビールは20代の支持率が20%に低迷したのが響き、全体では6位。この年代の2位はかき氷の49%でスイカと2%の僅差。3位はアイスクリームの37%。若年層のアルコール離れ、"スイーツ男子"の増加がここにも反映する▼同じ調査で、夏のレジャー・イベントの1位は49%を集めた花火。女性に限れば56%で20代、30代は60%超の高支持率だった。各年代で男性より10ポイント以上高い。もっとも、花火見物の予定がある人は26%。「行きたいが予定はない」が多数派か▼「鍵屋」「玉屋」の時代もいまも、夜空に千変万化の彩りを放つ打ち上げ花火は誰をも魅了する。この季節の風物詩としての地位は揺るがない。その一方、庭先で楽しむ線香花火には別な趣がある。寺田寅彦は随筆「備忘録」で「線香花火の一本の燃え方には『序破急』があり『起承転結』があり、詩があり音楽がある」と書く肩入れぶり▼その寺田が師事した夏目漱石に「化学とは花火を造る術ならん」の句がある。豊かな色彩を生むのは炎色反応。そしてそれはまさしく化学だ。


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