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停滞が長期化する欧州の化学品生産
欧州の化学品生産が停滞している。欧州化学工業協会(CEFIC)は、2013年の欧州連合(EU)における化学品生産が前年比1%減少するとの見通しを発表しており、低調な生産水準から脱却できる展望が見えない。
13年の化学品生産について、CEFICは昨年12月には前年比0・5%伸びると見込んでいた。しかしEU経済が当初予想ほど好転していないことから、予測を下方修正した。欧州における化学品の生産活動が困難な環境に直面していることを改めて示した。
昨年12月の予測では、輸出がわずかな成長を支えると判断したが、EU景気が下振れすれば、厳しい結果になる可能性も示していた。CEFICの下方修正によって、厳しい結果が現実になる可能性が高まったといえそうだ。
13年の化学品生産量が1%減少すると見通す背景は、欧州経済の停滞にある。CEFICによれば、自動車や建設といった主要市場が盛り上がらず、化学品生産に影響を与えている。失業率が高止まり、所得が伸びないことから、新車の購入を控えるケースが多いという。住宅建設の水準も低いままだ。
12年のEUにおける化学品生産は、前年比1・5%減少した。ただ12年12月は前年同月比1・2%増加し、これによって3カ月連続で前年同月を上回ったものの、今年になると再び前年水準を下回っている。
BASFは13年4-6月期の業績発表に際し、「下期に世界経済の成長率および化学品の需要が加速するとは予測していない」と見通しを示した。1-3月期の業績発表時には、13年の世界経済見通しを下方修正したが、GDP成長率は2・4%から2%に、工業生産の成長率を3・4%から2・7%に、化学品生産の伸びを3・6%から3・1%にそれぞれ引き下げており、同社を取り巻く事業環境は困難が続くことになろう。
同社は4-6月期の欧州における売上高は前年同期に比べて3%増加した。石油・ガスの販売量が大きく伸びたものの、化学品は販売量が落ち込んだとしており、低迷する欧州の化学品市場の影響を受けたことを明かしている。
CEFICは14年には化学品生産が緩やかな成長に転じると見込んでいる。石油化学とファイン・スペシャリティが2%、コンシューマーケミカルが1・5%、基礎無機化学品が1%それぞれ伸びると予想している。わずかに好転が期待できるものの、欧州における化学産業には厳しさがつきまとう。この状況をいかに打開するのか、回復の道筋を見いだす努力が必要だ。