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蜘蛛の糸で作ったドレス
「御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下しなさいました」。これは言わずと知れた芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の一節。このクモの糸をよじ登ってきた罪人は自分一人助かろうとするが、後に続いてきた罪人たちの重さが加わって糸が切れてしまい、全員が地獄に真っ逆さま...という顛末だ▼結局は切れてしまったが、人ひとりなら切れないと作家に想定されるほど、昔からクモの糸は丈夫という認識があったわけだ。樹間などのクモの巣にひっかかって、手でいくら掻き取ろうとしても顔にひっついたままという経験はだれにでもあるだろう。クモ糸は、鋼鉄より4倍ほど強く、ナイロンより柔軟▼山形県鶴岡市のバイオベンチャーが「合成クモ糸繊維」の量産技術を開発した。クモは縄張り争いや共食いをするため人工飼育できない。この会社は、クモ糸のたん白質を作れる遺伝子をバクテリアに組み込んで培養してたん白質を作り、さらに紡績技術も開発した▼石油や金属を使わない夢の繊維と言えよう。たん白質由来だから生物の体内で分解される。医療分野などへの応用が期待される。糸でドレスも織り上げたという。着心地が気になるが、やはりシルクに似ているのだろうか。