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2013年05月24日 前へ 前へ次へ 次へ

化学企業OB、それぞれの第二の人生

 人生80年時代を迎え、60歳の定年から決して短くはない時間をどう過ごすかは最大のテーマだ。この年代の方とお会いする機会も少なくないが、必ずしも一様ではなく、皆さん楽しそうに見える▼退職して約半年、充電期間に入っている大手化学企業の元広報者から「全く働きたいという気持ちが湧いてこない。毎日が楽しく、あの通勤を毎日経験していたかと思うとよくやれたと思う」と、便りをいただいた。こうなると充電というより、放電ではないかとも思うが、許せばこういう時間を持つことは貴重なことだと感じる▼シンガポール駐在時代に付き合いのあった大手化学現地法人の元社長は、「現地で得た人事や法務の基礎知識や経験を生かし化学産業に貢献したい」と、ある企業の教育プログラムの講師を無給で引き受けている▼運転手付き高級外車から、バスとJRによる通勤となった外資系企業の社長は意気軒昂そのもの。欧州企業に長年勤めた経験を生かして、チームワーク作りに知恵を絞る。このほか半田舎暮らしと都心の教育機関での仕事に精を出す人もいる▼60歳以降をどのように生きるか、社会とのかかわりというテーマを軸に人それぞれの道がある。年を重ねて、失うものもあれば、得るものもある。何を生かし、何を捨てるか。80歳の笑顔を模索する旅は楽しい。


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