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2013年03月15日 前へ 前へ次へ 次へ

駆け出し記者時代に鍛えられた財産

 駆け出しの頃、1本の記事でOKをもらうのに数日かかったことがあった。当時は15字詰め5行の原稿用紙。10数枚書いて先輩に提出すると、ぺらぺらっとめくって、ごみ箱に。どこが悪いのかと聞いても「自分で考えろ」と言われるのみ。自分なりに悩み、メモを読み直し、徹夜で仕上げた原稿を目の前で破られた。そして一言、「前文を工夫しろ」。もう一人の先輩は「前文に詰め込むな」▼これがヒントになり、発想を変えて書いた原稿がTOP記事になった時は嬉しかった。そして、その原稿のカテゴリーである傾向記事の書き方を覚えた。自分にとっての大きなブレークスルーだった▼3月は卒業シーズン。アベノミクスで株価は上がっても、企業の採用は若者にはまだまだ厳しい。難関を潜り抜け、社会に巣立つ人には心から声援を送りたい。同時に社会人として会社に貢献できるには、さらなる難関が控えていると言いたい。人も組織も、遊びながら、楽しみながら成長するということはない。苦しさ、辛さが成長の促進剤だと確信する▼柔道界をはじめ指導現場の暴力が社会的に問題になっている。パワハラなど、職場でも問題視されるような事象もある。鍛えることが、苦しめるということになっている例もあるが、鍛えといじめはまったく異なる。大いに鍛えられてほしい。


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