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JIS品登場で普及期待の遮熱塗料
高日射反射率塗料(遮熱塗料)の日本工業規格(JIS)認証製品が今春にも市場に登場する見通しだ。同塗料のJIS規格は2011年7月に制定され、メーカー各社は約2年に及ぶ屋外暴露耐候性試験に取り組んでいる。JIS認定制度の本格運用により、節電ブームを追い風に市場が拡大する遮熱塗料に対して、消費者の適正な評価につながることを期待したい。
日本塗料工業会調べによる遮熱塗料の11年度国内出荷量は前年度比27%増の1万500トン。年度の1594トンから右肩上がりの成長をみせ、ついに1万?を突破した格好だ。東日本大震災に起因した節電機運から駆け込み需要が目立った11年4-6月に比べて落ち着いてきたというものの、日常的になりつつある節電対策の流れの中で着実に市場を広げている。これを受けて塗料メーカー各社も相次ぎ製品開発、市場展開を強化している。
日射反射率は色(明度)による影響を受け、さらに屋根用塗料の場合、耐候性や日射反射保持率など求められる各種品質要求を満たす必要がある。ただ、使用者・消費者が各遮熱塗料の持つ性能を客観的に評価することは困難な状況にあったため、経済産業省は屋根用高日射反射率塗料の品質、試験方法、表示項目などを規格化し、同塗料の普及促進を目的に「JIS K5675」を11年7月20日に制定・公示した。
屋外暴露耐候性試験を経て複数のメーカーが今年3-5月にも初の認証を取得する見通しで、早ければ今春にもJIS認証製品が投入される。さらに申請準備段階にあるメーカーも多く、屋根用高日射反射率塗料については今後、JIS認証品に切り替わっていくだろう。利用者が客観的に品質評価できる制度基盤が整い、これに沿った製品が上市されることは、製品の信頼性向上と普及促進につながることが期待できる。
遮熱塗料を巡っては、原料である遮熱顔料分野でも規制の動きにある。労働安全衛生法施行令の改正にともなって今年1月から、コバルト系複合酸化物顔料を0・1%以上含有するマスターバッチ、ペレット、コンパウンド、塗料なども有害物質の対象となった。グリーン色などの無機顔料には一般的に酸化コバルトが使用されているが、規制を受けて代替品開発・上市も行われている。ただ、色彩面に関しては従来品に比べ課題も残っていると聞く。
客観的な視点に立った消費者は性能・品質を最優先に遮熱塗料を選んでくる。これに対応し成長市場を確実につかむには、原料面を含めて更なる技術開発が重要になってくる。