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【連載(上)】日やけ止め市場 「PA++++」表示で成長に弾み
[先行するロレアル]
技術蓄積生かし差別化
国内日やけ止め市場が拡大している。肌深部に届き、しわやたるみなどのエイジング現象につながる紫外線A波(UVA)の有害性が消費者に広まったことが大きい。1月からは日本化粧品工業連合会(粧工連)により、これまで3段階の+で表示されていたUVA防御効果の度合いが4段階(PA++++)に引き上げられ、一層の市場拡大が予想される。300億円市場が目前に迫るなか、化粧品各社の動向を追った。(中尾祐輔)
富士経済の調査によると、国内の日やけ止め市場は2009年が約236億円、10年が約263億円、11年が約265億円、12年は約267億円(見込み)と着実に成長を続けている。
ノウハウ70年以上
日やけ止めで世界をリードするのは仏ロレアル。06年には現在のPA++++に相当する製品を市場投入していた。日本ロレアルの井上美香副社長リサーチ&イノベーションセンター所長は「われわれは今PA++++の処方を作ったわけではなく、ノウハウの蓄積がある」と強調する。77年前の1936年に世界初の日やけ止めオイル「アンブル ソレーヌ」を投入して以来の歴史と、これをベースとした最新研究によって技術面で独走状態が続く。
肌の浅い部分に作用して日やけの原因となる紫外線B波(UVB)対応製品が主流のなか、80年代初頭にはUVAの研究に着手し、有機系紫外線吸収剤「メギゾリルSX」を開発した。光安定性が高く、皮膚感作性にも配慮した。年代初頭には同成分を配合した日やけ止めを欧州で発売した。
※進化が続く吸収剤※
90年代に入ると日本でもUVA研究が本格化し、95年11月には粧工連がUVAの測定法と表示方法からなる「UVA防止効果測定法基準」を世界に先駆けて設定した。メギゾリルSX配合製品の日本投入を急いだロレアルは、99年に同成分の認可を厚生労働省から取得。00年に「UV エクスペール SX」を日本で発売した。
続いてUVA、UVB双方を防御する「メギゾリルXL」を開発し、年に認可を取得した。また、「メギゾリルSX」との併用で相乗効果があること、とくにUVA防御で効果が増すことが分かった。少量で高い効果を発揮するため、テクスチャーにも重点を置いた製品開発が可能となった。以来、「メギゾリルSX」と「メギゾリルXL」の併用が同社のコア技術となった。
※多様な機能を付加※
さらに先頃、「メギゾリルSX」に紫外線吸収剤BEMT(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン)とアミノ酸系保湿成分ILS(ラウロイルサルコシンイソプロピル)を合わせた「メギゾプレックス」を開発した。優れたUVA防止効果と光安定性を兼ね備える。これを用いることで、さらに使用量を16%削減でき、テクスチャーの一層の向上につながった。配合第1号となる「アンテリオス」シリーズを市場投入している。
ノウハウの蓄積に基づく最新研究によって、PA++++にとどまらず、「ランコム UV エクスペール エッセンス イン BB」のようにテクスチャーでの差別化、さらにアンチエイジングやメークなど多様な機能を付加し他社を引き離そうとしている。
(了)
【写真】日本ロレアル 日やけ止め用乳液「ランコム UV エクスペール エッセンス インBB」