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GDP統計が示す経済再生の課題
内閣府が14日発表した2012年10-12月期の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前期比0・1%減(年率換算0・4%減)、3四半期連続のマイナスとなった。輸出と民間設備投資がマイナスに寄与する一方、個人消費や住宅投資は堅調に推移した。日本経済は昨年11月を底に反転に向かっているという期待もあるが、総額13・1兆円の12年度補正予算の早期成立、執行を含めて着実な経済対策を実行することで、持続的な景気回復につなげてもらいたい。
民間の10-12月GDP事前予測はプラス成長だったが、自動車の製品在庫減少などが統計上ではマイナスに寄与した。GDPの寄与率は内需がプラス0・1%、外需がマイナス0・2%。内需で大きなウエートを占める個人消費は、自動車やデジタル家電の不振は続いたものの、冬物衣料や食料品などの伸びで前期比0・4%増、寄与率は0・3%。民間住宅も前期比3・5%増で寄与率は0・1%となったが、設備投資は前期比2・6%減、寄与率はマイナス0・3と足を引っ張った。
輸出は自動車、産業機械、鉄鋼などの不振で前期比3・7%減、寄与率はマイナス0・5%となる一方、輸入は原油などの減少で前期比2・3%減、GDP寄与率はプラス0・4%と押し上げ要因となった。
この結果、12年暦年の実質GDP成長率はプラス1・9%、2年ぶりに増加した。寄与率は内需がプラス2・8%、外需がマイナス0・9%。東日本大震災の影響を受けて低迷した11年に対し内需回復が貢献した。
内閣府では、参考データとして12年の国民総所得(GNI)を公表したが、10-12月期は実質ベースで前期比0・2%減(年率換算0・7%減)となった。GNIはGDPに海外からの実質純所得と交易利得を加えて算出するが、10-12月期ではGDPがマイナス0・1%、海外からの実質純所得プラス0・1%、交易利得マイナス0・2%という寄与率で、原油や液化天然ガス(LNG)の交易条件悪化を反映している。
今回発表されたGDP、GNI統計から自動車産業の動向ともにエネルギーの影響が大きくなっているが読み取れる。自動車の国内販売はエコカー補助金の期限切れ後も比較的健闘しており、円安に支えられた輸出の貢献も見込まれ、日本経済の牽引役として存在感を高めている。一方で原子力発電の稼働率低下が長期化するなかで、エネルギーコスト高騰の影響が大きくなっている。自動車に過度に依存した産業構造からの脱却、低価格で安定的なエネルギー供給は日本経済再生に向けて大きな課題として迫っている。