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【2013挑戦】DIC・中西義之社長
構造変化に対応し体質強化
▼...印刷インキをはじめとする市場構造の変化をどうみますか。
「広告・チラシ関連は健闘している半面、タブレット端末などの急速な普及で紙媒体の出版物は減少傾向にあり、デジタル化の影響が及んできている。一方、景気動向は不透明ながらも食品・トイレタリーなどのパッケージ用インキは新興国を中心に拡大が続いている。こうした動きに対し、製品の差別化による景気に左右されない強い体質づくりと同時に、市場変化に応じたポートフォリオをしっかり構築しなければならない」
▼...今後の牽引役として期待する製品や領域は。
「やはりパッケージ関連には期待しており、引き続き一定のボリュームを保ちたい。TFT(薄膜トランジスタ)液晶は事業規模が小さいので、まだ成長の余地があると考えている。液晶パネルのカラーフィルター向けグリーン顔料は世界シェア70%を確保しているが、一層の機能向上を図ってさらに伸ばすとともに、ブルー顔料、レッド顔料が次の開発ターゲットだ。PPS(ポリフェニレンサルファイド)コンパウンドは新設備が相次ぎ立ち上がるので、今年が正念場だと認識している」
▼...投資案件が目白押しです。
「パッケージ用インキでは中国・南通のマザープラントが3月中旬から本格稼働を始める。PPSコンパウンドはマレーシアの新設備が昨秋から稼働したほか、オーストリア工場は今夏をめどに本格的な稼働を開始する。鹿島のPPSニートレジン新設備も今夏に本格稼働を開始する見通しだ。今後も成長が見込まれる市場には積極的に投資していきたい」
▼...グローバル戦略について。
「引き続き成熟地域から成長地域への重点化を進めていく。PPSは海外投資にともなうグローバル化を加速し、印刷インキではパッケージ関連を中心に力を入れる。合成樹脂は日系ユーザーに加え欧米外資や現地ユーザー向けを拡大し、ボリュームゾーンも狙う。技術サービス機能の強化も図っており、青島の中国開発センターに中国全体の技術統括機能を持たせたほか、アジア・パシフィック地域におけるインキ・樹脂関連技術の司令塔としての役割をタイに、PPSはマレーシアに担わせる。これによって各地域のニーズを汲み上げ、現地化を推進する体制を整えたい。新基幹システムのSAPも世界各拠点に順次導入する」
▼...4月から新中計が始動します。
「2018年にあるべき姿をイメージし、13年度からの3カ年をフェーズ?に位置付けて、まずは財務体質の強化に重点を置く。PPSとオプトエレクトロニクス関連を成長ドライバーに据えつつ、印刷インキの世界的な事業最適化を図るほか、強みとする技術の複合化で狙う分野などを見極めながら事業展開のスピードを上げていきたい」
(及川紳一郎)
〈記者から一言〉
4月からスタートする新中期経営計画の策定が大詰めを迎えているDIC。「今度の新中計では、15年度からのフェーズ?に向けた新たな仕込みと足掛かりを作る」とし、なかでも「デジタル関連材料を強くしたい」と力を込める。一方でインキ業界を取り巻く環境変化への対応は待ったなしの状況だが、「さらなる事業改革や事業ドメインの見直しなども検討する」と意欲を示し、持続的成長に向けた就任2年目の手腕が期待される。
(了)