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2012年11月15日 前へ 前へ次へ 次へ

日本再生に向けた産業界の努力と政治の混迷

 16日まで東京ビッグサイトで「ものづくりNEXT」をはじめ住宅、医療・介護、アグロ、グリーン・イノベーションに関連する複数の展示会が開催中だ。日本再生戦略の中核となる事業や新技術が数多く出展されていることもあり、初日から多くの来場者が押し寄せた▼デフレから脱却できず低迷する日本経済。今週初めに発表された7-9月期のGDPは年率換算で前期比3・5%減となり、景気後退を裏付けた。この脱却の切り札はイノベーションだが、これまでのように高機能・高性能をひたすら追求しても事業としての成功はおぼつかない▼産業界は新たな価値創造に知恵を絞る。日揮グループは設備診断や保全管理などの支援システム事業強化に取り組む。最近の化学工場の事故や、新興国の新設備稼働でメンテナンス需要拡大に対応する。大手電機メーカーを抑え、LED照明でシェア拡大を図るアイリスオーヤマの事業モデルも関心を集める▼企業の必死の取り組みに対し、政治の混迷は絶望的だ。野田首相が「年内解散」を明言したことで、動き出した感のある政局は、身内の民主党の不満噴出で不透明感が漂う。5人連続の"賞味期限1年"首相が6人に増えそうだが、5年前にその最初の首相として政権を放り出した自民党総裁。政治の再生戦略は見えない。


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