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2012年07月27日 前へ 前へ次へ 次へ

ダウ・ケミカルの社長交代パーティ

 ダウ・ケミカルは先週後半、都内のホテルで日本法人の新旧社長交代パーティーを開催した。米本社から石油化学事業のトップ、香港からアジア・太平洋地域の社長が来日、同社と付き合いの深い関係者が多く詰めかけた▼思えば、バブル崩壊まで、日本の化学企業も大手を中心に、都内の一流ホテルで新社長の就任披露パーティーを開催するのが常だった。だが現在は、同様の祝宴を開催する企業は皆無に近い。経費削減の強化とともに、自社のトップを外にお披露目する機会は削るべき経費の範疇となった▼ダウ・ケミカルは最も厳しい経費削減を実施した企業の一つだ。リーマン・ショック後の業績悪化と、クウェート企業との石油化学事業合弁契約キャンセルによる二重苦のなか、二ケタに上る人員削減も実施した。日本法人でも多くの優秀な社員がその対象となった。しかし「鉛筆1本も買えない」という当時にあって、今回、本社の熱硬化性樹脂事業の副社長に昇格した前社長の就任披露パーティーは行った▼「Business as usual」。持続性を重視するダウ・ケミカルにとってトップの存在をアピールすることは削るべき経費に入らない。参加者のなかには日本の化学企業の経営者も多くいた、その人たちの目にダウ・ケミカルの仕分けはどう映ったろう。


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