日中交易EXPOで経済協力強化を
1972年の日中国交正常化から周年の節目に合わせて、日本および中国で様々な記念事業やイベントの開催が計画されている。新たに開設された「日中国民交流友好年」の公式サイトでは、40周年記念事業として日本および中国政府公認の多様な行事、記念事業を紹介している。日本と中国の各地で官民による交流行事が年間を通じて目白押しに開催される。積極的に参加したい。
友好年事業の実行委員長でなる経団連の米倉弘昌会長は「日中両国は国交正常化以来、あらゆる分野において関係を大きく発展させ、両国間の相互信頼関係は着実に深化している。経済交流や人的往来の拡大により、両国関係はかつてないほど緊密なものとなっており、名実ともに『一衣帯水』の隣国となった。わが国と中国の協力関係は、両国のみならず、アジア全体、さらには世界全体の持続的な発展を実現していくうえで大変重要な役割を担っている」と両国関係の重要性を強調するとともに、40周年記念事業をオールジャパンで企画・推進していくことを表明している。
こうしたオールジャパン体制のもと、すでに日本と中国でスタートしている40周年記念事業として文化、人材、観光、青少年交流などのイベントが活発に行われている。なかでも今後の両国間の経済交流に要となる技術、サービス分野では、北京の中国ナショナルコンベンションセンターで「日中交易EXPO2012」が9月6日-8日の3日間盛大に開催されることになっている。
昨年は、経団連主導による「日中環境EXPO」が北京で開催されたが、中国側企業の参加者の少なさや動員の不手際などもあって、必ずしも成功とは言えなかったようだ。今回の日中交易EXPOは、あらゆる産業が集結して"日本"をPRするため準備が進められている。
展示される対象製品・サービスは、日本が世界的にリードしている各種機械設備や自動車関連、家電・OA機器などの高機能製品、生産・環境技術に加えて金融保険、医療福祉、娯楽などと幅広い。素材や材料技術分野からの出展も期待されており、とりわけ、わが国の高付加価値の化学材料や製造技術は注目されそうだ。世界最大規模の市場である中国におけるビジネスや事業強化に向けて日系化学企業にとっても好機になろう。
日中国交回復40周年記念事業という冠をつけた日中交易EXPOでは、昨年の環境EXPOの教訓を踏まえ、経済交流と新たな日中間のビジネス拡大や事業機会創出につながるような展示会となるよう関係者の尽力を期待したい。