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2012年04月24日 前へ 前へ次へ 次へ

ホットペーパーに見る世界の先端研究

 トムソン・ロイターはこのほど、2011年の年間最多引用論文(ホットペーパー)の調査結果を発表した。この調査は世界の先端研究の動きをみる好材料となるが、今年の傾向は遺伝、疫学、循環器、そしてガン研究だ▼それでも、ホットペーパーのトップに立ったのは、被引用数が564回と2位以下を4倍以上引き離した米テキサス大学の小松英一郎教授の観測的宇宙論。小松教授は、ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機の研究で07、09年に次ぐ3度目の1位。加速的に拡大する宇宙研究はいぜん、裾野の広がりとともに注目度が高い▼一方、最も注目を集めた研究者は、ハーバード大学とMITが共同運営するブロード・インスティチュートのエリック・ランダー氏。ゲノム研究で先頭を走る同氏は、昨年に続いて2回目のトップである▼これはホットペーパーとしてノミネートされた論文の多い研究者のランキングだが、5位には理化学研究所の篠崎一雄・植物科学研究センター長が選出された。篠崎氏は植物ゲノム研究や環境ストレスなどの研究が評価されている▼今回ランクされたのは15人だが、うち7人がライフサイエンス関連。このうち4人が英ウェルカム・トラスト・サンガー研究所所属で、バイオ研究で世界を先導する同研究所の存在感を見せつけている。


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