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2012年03月28日 前へ 前へ次へ 次へ

インド医薬品産業の可能性

 インドが自国の医薬品産業の宣伝キャンペーン「ブランドインディアファーマ」を、先週開催された「CPhIジャパン2012」で世界に先駆けて日本でキックオフした。最初に日本を選んだ理由の一つは、まずは一番難しい市場からということらしい▼日本の医薬品市場規模は米国に次ぐ世界第2位で、欧米先進国の製品が半分近くを占める。医薬品輸出大国のインドも後発医薬品で日本市場への攻勢を強めているが、他国に比べハードルの高さに苦労している▼中間体や原薬はともかく、最終形態の製剤となると日本で売るのは難しいようだ。米食品医薬品局からも認められたインド品が世界で広く使われているのに、日本で受け入れられにくいのは品質に厳しいという理由だけではなく、ブランドイメージの影響も大きい▼化学構造の同じ医薬品は、製造や品質管理が国際的基準に合致していれば、世界のどこで作られようと中身に大差はないはずである。恐らく多くの国の人は、そのことに疑問を抱くことなく鷹揚に医薬品を使っている▼先進国あるいは新興国どちらの製品を選ぶかは個人の自由ではあるが、根拠のない先入観はグローバル経済の時代にはそぐわない。日本が世界で異質な国とみられないよう、ブランドインディアファーマを大らかな気持ちで応援したい。


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