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2012年03月19日 前へ 前へ次へ 次へ

ルール違反続出のプロ野球

 本来はあってはならないことだが、あるという事実を示されても驚かない-。世の中にはそんなことがままある。先週発覚したプロ野球読売巨人の契約金「最高標準額超え」騒動はその類にも見える。とはいえ、その額が7億円、10億円というからこれはやはり事件には違いない▼日本のプロ野球がドラフト制度を導入したのは1965年。当時は有望選手の獲得競争が過熱して契約金が高騰、金銭的に余裕のある球団に戦力が偏りがちだった。戦力均衡を図るため、米国のプロスポーツを参考に仕組みを作った▼以来半世紀近くが過ぎた。何年かごとにルール違反や逸脱行為が発生し、制度変更が繰り返されてきた。今回の件もまたかという印象が強い。抽選結果を潔く受容するのではなく、予定調和的な結果を求めたがる世界のようだ▼さて、21日からの選抜高校野球。開会式の選手宣誓を石巻工の主将が引き当てた。その瞬間、抽選会場内で一斉に拍手が沸き起こったのは、これを望ましいと考える関係者が多かったということ。野球の神様の粋な計らいである▼被災地の期待を背負う同校が勝ち進めば格好の話題だが、全国各地域の代表がそうはさせじと立ちはだかる。最終日まで息をつかせぬ熱戦が繰り広げられるだろう。筋書きのないドラマだからこそ、野球は面白い。


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