ブランド維持の8か条
消費増税問題が、にわかに政治の流動性を高めつつある。政界の長老が今年を"乱"に向けての"変"の年としているのは、正鵠を射ているようだ。しかし、変は政治のみならず日本経済にも必要であるのは言を待たない▼日本の競争力の源泉だった技術力や品質、ものづくりは、大きな岐路に立たされている。韓国や中国の追い上げは急だ。手をこまぬいていては、日本の自動車やエレクトロニクスなど組み立て産業のブランド力は削がれていく。ひいては日本ブランド低下をもたらす▼ブランドは、企業価値の集大成でもある。東日本大震災と原発事故という危機に際して、ブランドの維持はより重要性が高まる。ブランドコンサルティング大手のインターブランドが2001年の「9・」などの危機対応の経験を通して積み上げた「8カ条」がある▼「全体を俯瞰・認識せよ」「原点を思い返せ・ビジョンに立ち返れ」が導入部分だが、「まず、身内から固めよ」は説得性が高い。リーダーがいくら旗を振っても、全員が意識を共有しなければ空を切る。そして「未来を見据え、前向きであれ」「社会に向かって繰り返し発信せよ」「ハッキリとそしてシンプルに伝えよ」と続く。未来志向を高めるなかでこそ、現状認識は深化する▼そして「繰り返しチェックせよ」。継続は力である。