目前に迫ったCOP17
最近は国内外で目の離せないニュースが続くためか、温暖化問題が話題になることがめっきり減った。もちろん国際交渉が止まっているわけではない。28日から12月上旬にかけて、南アフリカ・ダーバンで第17回気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)が開催される▼京都議定書の約束期間は2012年まで。次期枠組みをどう構築するかがこの数年の最大の論点である。当初は、2年前にコペンハーゲンで開かれたCOP15で方向付けられるはずだった。実現していればそろそろ詰めの作業が進行している時期だ▼米国オバマ大統領ら各国首脳が現地で協議を重ね、政治合意文書採択を目指した。それでも全体会合で採択できなかった。手続き問題を理由に数カ国が反対したためだ。昨年10月の生物多様性条約COP10でも同様の事態が危惧されたが、土壇場で採択にこぎ着けた▼国際交渉には各国が国益を前面に出して臨むから、合意形成は一筋縄では進まない。全会一致を原則とする国連プロセスの限界が、その都度指摘される▼貿易自由化をめぐるWTO交渉もまた全会一致が原則。交渉妥結まで待てないから、各国とも2国間や地域ブロックでのEPA/FTA交渉を速める。そしてその取り組みで日本は周回遅れ。TPP交渉への参加が切望された所以である。