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2011年10月14日 前へ 前へ次へ 次へ

NHK朝ドラの魅力

 NHKが朝の連続テレビ小説(朝ドラ)の放送を開始して半世紀になる。獅子文六が主婦之友誌上で掲載した小説「娘と私」を原作に1年間放送されたのが最初の作品。1983年に放送された「おしん」は最高視聴率が60%を超えた▼大晦日の紅白歌合戦と並んで視聴率が話題になる朝ドラも「おしん」以降は低下傾向になったことは間違いないが、93年の「ええにょぼ」まで一部の作品を除いて最高視聴率は40%を上回っている。テレビ全盛時代と、インターネットなどが普及した時代を比べるのは土台無理があろう。それでも、09年の「ウェルかめ」からは20%台の視聴率を確保しているのは立派といえるだろう▼10月1日に終了した「おひさま」は戦前から戦後に至る激動期を信州・安曇野市と松本市を舞台に描いた物語。連続テレビ小説放送開始50周年を記念して作られたこのドラマは、見ていてほっとすると感じた人が少なくないのではないか。理由はいくつかあろうが、登場人物の言葉使いの丁寧さをあげたい。年長、年少、男性、女性できちんと使い分けられていた言葉は聞き心地が良かった▼自宅でたまにチャンネルをひねるとお笑い芸人の甲高い声。バラエティのトークショーでは名優も形無しだ。蔓延する軽佻浮薄の対局にある朝ドラの長寿を祈りたい。


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