福井大 鎮痛と腫瘍増殖抑制のペプチド化合物開発
福井大学医学部の廣瀬宗孝特別研究員(草津総合病院副院長)らのグループは、難治性のがん性疼痛を抑制するペプチド化合物を開発した。神経成長因子(NGF)の高親和性受容体であるTrkAの活性を抑制し、鎮痛作用と腫瘍増殖抑制作用を併せ持つ。動物実験で効果を確認しており、製薬企業と実用化に向けて共同研究を進めていきたい考えだ。
モルヒネなど医療用麻薬の適正な使用によってがん性痛に苦しむ患者は減っているが、10%程度は痛みを十分に取りきれていないとされる。研究グループは「通常の医薬品では抑制できない痛みをとる」(廣瀬氏)ことを目指し、侵害受容痛と神経障害痛の発症に関与するTrkAを阻害するペプチド化合物を新たに開発した。