待たれるプロフェッショナルの政治
18日のプロ野球ロッテ対日本ハム戦、序盤で8点リードのロッテが日ハムに追いつかれ、9対9で引き分けた。その前日には、横浜に9点差つけられたヤクルトが中盤から追い上げて10対10の引き分けに持ち込んだ。甲子園もどきのスコアテーブルだ▼高校野球なら、大差をつけられてもあきらめずに粘ったチームが賞賛される。プロの場合は、大量リードで勝ち切れなければファンから手厳しい叱責を受け、時には罵倒される。17日の横浜には「横浜高校の方が強い」と野次が飛んだとか▼同じ野球でも、メディアの視点やファンの感情移入に違いがある。高校野球は勝者を称え敗者をいたわるのがお約束。プロには不甲斐ないプレーが許されないだけでなく、それに相応しい質の高さが求められる。それはつまりプロらしさを見せること▼さて、驚異の粘りを続けてきた首相の退陣が近づいてきた。昨年12月の「仮免許」発言では国民を呆れさせたが、3・11以降のハンドルさばきは不安定なままで不信を増幅させ、迷走、暴走ぶりが目立った▼民主党政権の発足当初、政治手法が同好会的と評された。素人っぽさを揶揄しながらも、進化成長への期待も込められていた。その期待に応えられないまま国家的危機が続いている。いま切望されるのはプロフェッショナルな政治だ。