定期便の運航を再開した仙台空港
東日本大震災で被災した仙台空港が国内定期便の運航を25日に再開した。海岸からの距離が約1キロメートルの同空港は津波で冠水して閉鎖され、4月中旬からの臨時運行を経てようやく正常化に漕ぎついた。国際線は10月から一部の運行が始まる予定だ▼仙台空港は東北地方で唯一の国管理空港で、日本陸軍の練習用飛行場をルーツに80年近い歴史を有する。国内主要空港への定期便のほかに、グアムや中国などへの国際便も運航し、東北の空の玄関として重要な役割を担っている▼人類史上初の動力付き飛行機での飛行は、1903年に米国でライト兄弟によって成し遂げられた。日本では徳川好敏陸軍大尉による国内初の公開飛行が1910年に行われた。それから百年が経ち、飛行機は日常的な移動手段になった▼グローバル化を支える国際空港は、その国の文化も醸し出す。ドイツのミュンヘン空港は施設内で醸造するビールが飲め、英国のヒースロー空港は夕方になるとパブのようになる。デンマークのコペンハーゲン空港は床材に木材を多用している▼仙台空港のある宮城県名取市は、市の観光協会が復興プロジェクトを最近立ち上げた。第一弾として来月13日に鎮魂灯篭流しを開催する。仙台空港には東北への空の玄関として、地方文化の一翼を担う存在になってほしい。