チッソ、水俣で植物工場の研究開発を開始
チッソは23日、植物工場の研究開発に着手したと発表した。水俣製造所(熊本県)に立ち上げたガラスハウスで、トマトの栽培を開始した。食料の安定供給が課題となるなか、次世代の農業技術として注目を集める施設栽培のノウハウを集積していくのが狙い。今後、大学など研究機関と連携し、対象となる果菜類を増やしていく。ノウハウを蓄積し、2年半後には技術システムを提供する計画だ。今回、研究開発に乗り出した植物工場では土を使わず、従来の土壌栽培や水耕栽培に比べ、少量の肥料と水での栽培を可能とする。土壌由来の病害や連作障害も防げ、農薬使用量の低減にもつながる。同社は環境・エネルギーを研究開発の重要領域に位置付けており、今回の取り組みはその一環。また、中核拠点の水俣市に研究開発拠点を置くことで、水俣市周辺の地域振興・活性化にも寄与したい考えだ。