新日鉄化学、透明導電膜不要の色素増感型太陽電池開発
新日鉄化学は23日、透明導電膜(TCO)が不要な色素増感型太陽電池(DSC)を開発し、業界最大級となる10センチ角セルの試作に成功したと発表した。フィルム上に導電層となる金属薄膜を乗せた構造となっており、従来になかった柔軟性を実現。集電配線も必要ないことから、彩色性豊かなデザインが可能になる。2012年中にサンプル供給を始め、13年の製品化を目指す。同社が開発したDSCの変換効率は最大で4%。透明樹脂基板で金属薄膜、酸化チタンを用いた色素を挟み込んだ構造。電解液は金属薄膜を乗せたフィルムと底辺の樹脂基板の間にあり、それぞれに電極が取り付けられている。樹脂はポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)など透明樹脂であれば利用可能なうえ、波長を調整することで色も制御できる。