伏見製薬所、シアリル糖ペプチドの量産体制確立
伏見製薬所(本社・香川県丸亀市)は、糖ペプチドの一種であるシアリルグリコペプチド(SGP)の量産体制を確立した。SGPは末端にシアル酸を持つ糖鎖にペプチドが結合した糖たん白質。医療・医薬分野を中心にさまざまな利用が見込まれているが、国内供給量が限られているうえ高額なため、応用研究はあまり進んでいない。同社は3月から研究用試薬として販売を開始。安価に大量供給することにより、企業や大学、研究機関での研究開発を促す。シアル酸を持つ糖鎖はさまざまな生体内反応に関わっていることが知られている。例えば、インフルエンザウイルスの表面に存在する抗原性糖たん白質のヘマグルチニンは、感染対象の細胞表面にある糖鎖の末端のシアル酸残基と結合し、ウイルスが細胞内に侵入する。このためSGPはマスクやフィルターへの応用といった感染予防対策製品をはじめ、創薬研究、医薬品原料、ウイルス検査薬などへの利用が考えられる。